某氏コレクション展、始まりました。奈良の骨董事情は少し特殊で、他県よりも秘匿主義の方が多いと見受けられます。それには理由がありまして、まず仏教美術の愛好家が多いこと。仏教美術はある程度量産を念頭に製作される陶磁器類とは違い、圧倒的に数が少なく一旦手放してしまうともう一生手に入らないかもしれないという観念があるからです。往時のコレクターも奈良の数奇者から(仏教美術のみならず)入手したエピソードが案外多く、都から少し距離があることも手伝い情報が得にくいというのもあるでしょう。今回のコレクション、超一級品ではありませんが入手するには骨の折れる品が多いです。数は少ないですが、御高覧いただけますと幸いです。

好評のうちに終了いたしました。ありがとうございました。

奈良県は緊急事態宣言が解除されましたが、かわらず人が少なく奈良博も閉館したままですので当店も今月末まではお休みを頂戴いたします。お近くにお立ち寄りで店を見たいという方は別途ご連絡ください。善処いたします。

本日は青唐津茶碗須恵花生をアップしました。須恵花生は山陽から瀬戸内にかけてみられる瀟洒なスタイルで、備前焼の祖である古窯で焼かれたものでしょう。片身替わりで土錆が付着し、面白い景を得ております。青唐津茶碗は「これでもか」というくらい蒼い灰釉が魅力的。瑕気もすくなく所謂<掘り唐津>の手だと思います。見込にでべそのような火ぶくれがありますが、茶筅の振りも問題なく抹茶碗として御使用いただけます。

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新緑萌ゆる時節となりました。あらゆる災禍とは無縁に神々の創造が、芽吹いています。近代化を推し進めてきた150年。世界はたしかに便利にはなりましたが、自然に寄り添い共生することの大切さが問われています。その中で本当の価値を見出せるのも人間なのですから、それぞれが長いものに巻かれず「考える」ことの重要さを改めて肝に銘じ、今この時間を過ごしたいと思います。

本日は土師器をアップしました。平均的な土師器のサイズは高さ10〜15cmくらい。それと比すればかなり小さいサイズであることがお解りいただけるでしょう。このくらいのサイズですと卓上でも邪魔にはなりませんし、壷内部には撥水材を塗布してありますので気兼ねなく水を張ってご使用いただけます。家に花のある生活の爽快さ、ぜひお試しください。

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世界的な細菌禍でほとほと参ってしまいますが、こんな時こそ美しいものを眺め、また新たな指針を立ててゆきたいものです。世界経済はこれから未経験のゾーンに突入してゆきます。何を省き、何を大事にしていくか。これは人間の使命なのですから、それぞれが深く考え実行してゆきましょう。生意気いうようですが、これこそが「センス」なのですから。

本日は古九谷青磁の栄螺と上方泥絵をアップしました。上方泥絵は関西美術商の重鎮、瀬良石苔堂主人・瀬良陽介氏の旧蔵品。所謂コッテリな江戸系泥絵と比して淡白な画風ですが、これこそが大津絵に通じる本当の「民衆芸術」ではないでしょうか。古九谷青磁は風変わりな栄螺形です。小向付であろうと思うのですが、盃によし、茶釜の蓋置によしと楽しみが多いのも魅力。アガリも上々、掌上で存分に楽しめるかわいいやつです。

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既にお知らせしておりますが新型コロナウィルス蔓延防止の観点から、実店舗は現在予約制としております。たまたま通りかかったので寄りたい、という方はいらっしゃらないと思いますが、今はステイホーム!ぜひウェブで古美術をお楽しみくださいませ。

本日は随身像古唐津皮鯨茶碗をアップしました。皮鯨は同時代の量産茶碗と比べて径が大きめで見込も深く、存分に抹茶碗としてお使いいただけるものです。アヴァンギャルドな高台等、見所に欠かずお楽しみいただける品と思います。随身像は掌にのる小像ですが、仏師による確かな彫りが非常に端正です。比較的時代もあり、まるで少年のようなお顔も愛らしく蔵するに価する一躯と思います。

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開化の早かった梅も仕舞の時期、桜の開花も早そうです。桜までにはコロナウィルスの拡大が収まっていればよいのですが、、。

本日は古清水雷文茶碗をアップしました。今まで数々の古清水を見て参りましたがこんな大津絵みたいな雷文は初見です。清潔な伝世味も魅力のひとつ。台風の時期の茶会はもちろん、お詫びの茶にはマスト・アイテムとなりそうです。

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お陰様で完売しました。御覧いただき有難うございました。

世界で新型のウィルスが猛威をふるっておりますが、奈良も例外ではありません。「インバウンド」という単語が一般的になる前の、冬の奈良の景色が戻ってきました。この状況を喜ぶべきか憂うべきか迷うところですが、なにより感染が拡がらないことを願うばかりです。

本日は古高取汁次(片口)をアップしました。所謂「遠州高取」と呼ばれる茶陶の一ですが、驚くのがその器形。推測するに当時招来されてきた洋食器(ピッチャー)を写したものではないでしょうか。容量も一合丁度でこれからの季節、冷酒には最高の友となります。おまけに(?)塗の割蓋も付いており替茶器としてもお使いいただけますので用途の広さも魅力でしょう。もちろん伝世品で気持ちよくお使いいただけます。

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令和2年の初出品は古染付の花唐草文茶碗です。江戸初期、遠州公の時代に人気を博した舶来物といえば井戸、唐物(磁州窯等)、そして安南も指折られるべきでしょう。本作は安南の染付茶碗をベンチマークとした一碗ですが、なかなかユニークなアプローチで当方は初見の品です。当時いかに本歌の安南茶碗が少なく、高価であったことの証左となり得る品ではないでしょうか。古染付らしいほのぼのとしたタッチや極上のアガリも嬉しく、新春に相応しい茶碗かと思います。

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秋が戻ってきたかのような爽やかな陽気が続いているせいか、照葉を終えた店裏の桜が咲いてしまいました。紅葉と白い桜花の珍なコラボレーション。不思議な風景です。

本日は西大寺古材敷板古染付笹文香合をアップしました。西大寺古材は鎌倉時代の毘沙門堂のもの。古美術店では店の備品として取り扱われることが多く、販売されることが余りありませんので小さくとも希少です。古染付笹文香合は『香合番付』にも掲載されておらず、また私自身も初めて見る形で珍しいものです。アガリも素晴らしく、また愛情に溢れた次第も嬉しい。

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