急に冷え込む奈良。令和最初の正倉院展も今週(14日)までとなりました。年々秋は短くなっても照葉が麗しく鹿の「キョーン」という寂しい鳴き声がこだまする春日野です。

本日は八代(髙田焼)の俵茶碗をアップしました。俵茶碗といえば萩焼の代名詞のようなものですが、造形の愛らしさに加え縁起のよい形ですので、細川の殿様の眼に留まり写されたのでしょう。椿の象嵌や吸付くような手取りも嬉しく、これからの季節に真向きな一碗です。

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今年最後の(?)猛烈な台風が近づいております。コース次第では東日本付近にも上陸するでしょう。皆様のご無事をお祈り申し上げます。

本日は黒高麗徳利をアップしました。初期手の品は高麗時代の風がよく遺り、端正な姿形と深い釉色が魅力です。サイズよく独酌にもってこい。片口隆盛の中、徳利はやや人気がありませんが矢張りよいものです。

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関西は思いのほか残暑厳しく、今頃になって汗を拭く毎日です。しかし来週からはぐっと気温が下がるとの報。錦秋はすぐ目の前、今月26日からは正倉院展が始まります。

本日は古唐津茶碗(小山富士夫識箱)をアップしました。何のてらいもない無地唐津茶碗ですが、非常に綺麗で見込みも広く日々の茶には適しています。先生の箱書も嬉しく、飽きずにお使いいただける一碗かと思います。

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澄み切った空。飛行機がドローイングを始めたようです。

本日は古信楽踞(うずくまる)をアップしました。老人が踞っているように見えることから、花生に使える小さな信楽壷をそのように呼びはじめました。花映りがよいのは云うまでもありませんが、何よりサイズよく景色も素晴らしいのは滅多に市場へ出てきません。一生涯愛せる信楽と思います。

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短い梅雨が終わりました。しかし奈良の昨日の雨は凄かった。バケツ雨が1時間以上にわたって降り、奈良公園も池の様相。濁流を車で走らせるのがこんなに恐いことだと思い知りました。明日も紀伊半島は台風直撃。昔のしとしと雨がなんだか懐かしい、のは私だけでしょうか。

本日は古染付分銅形茶碗をアップしました。古唐津や織部等ではお馴染みの分銅形ですが、古染付では初めてです。四方に描かれた獅子もぴょんぴょん跳ね回り、楽しいことこの上ない一碗です。見込が楕円ですので茶筅とうじには工夫が必要ですが、茶筅は普通に振れます。「ちょっと変化球」的な薄茶茶碗ですが、愛らしくオススメです。

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明日は定休日、明後日10日(水)は臨時休業を頂戴します。関西は梅雨の中休み、といった風情ですが随分と涼しい小暑でちょっと戸惑ってしまいます。身体はラクでいいのですが秋収穫の農作物が心配です、、。

本日は織部筒向付をアップしました。釉調や模様から判断するに元屋敷でしょうか。口縁内側の窯変が少し剥落していますので恐らく古い窯跡発掘だと思いますが、全体に釉がツヤツヤで伝世といわれても納得しそうなくらい綺麗です。比較的小さなサイズですから日々の茶や酒にももってこいです。

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青花の会骨董祭 御礼

お陰様をもちまして、青花の会骨董祭の「香合展」は盛況裏のうちに幕を閉じることができました。骨董祭当日に梅雨入り、という信じ難いハードル(?)はあったものの予想ほど雨脚は強くなく、お客様の入りも上々でした。1年以上かけて集めた香合たちは方々の手に護られ旅立ってゆき、寂しさを感じつつも感謝の念で一杯です。ご来場下さったお客様には厚く御礼を申し上げます。また次回(来年)も魅力的な企画を考えておりますので、ご期待下さい。

香合展 出品作⑦

菊籬錫縁香合(室町時代/一辺 60mm)

いよいよ明日から青花の会骨董祭が始まります。明日はご招待者と青花会員のみの内覧会ですので御注意ください(明日から販売します)。何やら明日から週末にかけては雨模様の予報ですが、毎年「降る振る詐欺」になることが多く楽観的に考えております(笑)。出品作品の紹介も最後となりました。菊籬錫縁香合は元来、化粧用の手箱からの離れ。この正方形のは白粉容器と伝わっております。お姫様の白粉容器から香合へ、いつごろ変身したのかは判りませんが、和様のよさをしみじみ感じます。左様に香合としての位も高く、濃茶の炭手前で堂々とお使いになれます。ベストのタイミングは名残の時節かと思いますが、重陽の茶事には重宝することでしょう。

香合展 出品作⑥

唐物編組青貝香合(明時代/径 80mm)

繊細に編んだ籠に漆を重ねた、いわゆる「籃胎」の青貝香合。唐物のもつ高い品位を感じさせながらも、使い込まれ羊羹色になった漆と驚くほど軽い手取りには、深い味わいがあり好ましい。このような道具と対峙する時、茶道具のよさをしみじみと感じることができる。青貝の龍も微笑ましく、拝見時に話題となりそうな香合。青花の会骨董祭に出品します。

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香合展 出品作⑤

堆朱石榴文香合(明初期/径 40mm)

いよいよ骨董祭の会期が迫って参りました。有難い事に冊子も順調に手許を離れ、今は下準備で忙しい日々を過ごしております。あ、店はオープンしておりますのでお気軽にお越しくださいね。本日からは漆器の香合を紹介して参ります。堆朱石榴文香合です。石榴は種子が多い事から「子孫繁栄」「富貴長命」に因み喜ばれる吉祥文です。本品は表裏に3つの石榴が彫刻され高い品格を有しております。注目すべきはこのサイズ!茶籠に仕込むにも好適な愛らしいものです。青花の会骨董祭に出品します。

*本品は会期2日目のオススメ品として出品しますので、初日には飾っておりません。御覧になりたい方は9日(日)にお出で下さい。

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