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彼岸の時節、奈良はしとしと雨で迎えております。窓から見える老桜の葉が徐々に色づいてきたのを確認しつつ、10月に開催されるメジコレの準備を進めております。いつも牛歩にて情けない限りですが、見所のある品を現実的なプライスで御用意できるよう頑張りますので、応援いただけましたら嬉しいです。

今日は古染付の霊芝香合をアップしました。呉須のアガリよく、目出たい意匠ですのでオススメです。丁寧に作られた仕覆や時代箱の付属も嬉しいところ。

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夏野行く牝鹿の角の束の間も妹が心を忘れて思へや 万葉

昼は夏枯れの奈良、夜は電飾で着飾った春日の参道を目指す人々で賑わいます。当然、歩道は肉を焼く煙とゴミが充満。風情という言葉を愛し、また行動に移せる人は何処へ行ったのでしょうか。

本日は2点、紅毛染付盃竹香合をアップしました。両者とも夏の風情を愉しめる古作にして、静かな驚きに満ちた佳品です。

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拙宅が蒸し風呂のようであります。心頭滅却、泰然自若の末、茫然自失。白桃味の氷菓子を食べようか、茶の心で。

本日は古染付海鼠香合(蓋:楽了入)をアップしました。過日、古染付×旦入のコラボ作品を扱いましたが、今回は了入(楽家九代)です。欠損した蓋の代わりに楽焼で補うという手法(というか心優しさ)に、現代の我々が見失ったものが透けてくるようです。色味のマッチ具合も絶妙、海鼠の形とも相俟って愛らしき品です。

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英国に大変な結果が下された。問題は山積しているが、民意で成し得たものなのでどうか良い方向へと進んで欲しい。特に移民との共生は世界に突きつけられたテーマ。多様性を認め合える時代を切に望む。

今日は独楽香合をアップしました。元は東南アジアの民芸品ですが、茶人の見立てにより伝世しました。色漆は透けてトロトロになり、竹のボディは得もいえぬ味わいに育っています。良いものは時代も人種も超える。そのシンプルな価値観はもっと共有されてよいと思う。

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降ったり止んだり、泣いたり笑ったりの平凡な梅雨の日々です。昨日はあいにくの雨でしたが、道具屋料理屋写真家庭師茶屋寿司職人仲間を巻き込んでの勉強会。夏至の夕刻、ソース臭い京の街を歩くのは乙なものです。

本日は青磁八角盃をアップしました。茶席でお出しする石盃はなぜか「唐津の筒」「古染付ネジ盃(或いは祥瑞)」「美濃六角」「乾山」そして「青磁八角」あたりが喜ばれるようです。それは長い試行錯誤の中で生まれた<結果>であり、眼の肥えた茶友をもてなす<心>なのかも知れません(短絡的に「ブランド」と揶揄するなかれ。これもひとつの「道」なのです)。七官青磁のつるん、とした口当たりと爽やかな色味で味わう冷たい甘露。暑き夏を乗り切るために、眼福と参りましょう。

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春は短し、既に梅雨のようです。皆様GWはいかがお過ごしでしたでしょうか。翠が眼にまぶしく嬉しい季節です。外は祭りのような賑わい(当店に影響は全くありませんが)で、4月29日にリニューアル・オープンした、なら仏像館・青銅器館(奈良博の旧館)も好評のようです。見どころ一杯の残欠コーナーもありますので、是非寧楽へ遊びにいらしてください。

本日は青磁田楽箱香合をアップしました。その形から「田楽箱」という洒落たネーミングが確立した、香合番付東五段目にも登場する人気者です。少々アガリが鈍いですが却って日本の道具とも取り合わせやすく、そのサイズ感と相俟って目に入れても痛くない、とても可愛いやつです。

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今日は奈良の大数奇者、河瀬無窮亭(本名:虎三郎)作の盃をアップしました。小振りですが酒量も入り、茶味のある造形と相俟って手放し難い盃です。氏は茶人であるばかりでなく(かつての近代茶人がそうであったように)仏教美術の大蒐集家でもありました。旧蔵品を拝見する機会もなかなかありませんが、無窮亭手作りの盃は更に珍しいでしょう。

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春の足音は早いもので、すでに櫻です。先日に出張で訪れた瀬戸内〜岡山市中は誠に穏やかな気候で、春霞が讃岐うどんの湯気のようでした。

本日は古染付香合(蓋 楽旦入作)をアップしました。『型物香合番付』にも掲載されている磬香合の身に楽家十代の旦入作による蓋が重ねられた、いわば時代を超えたコラボ香合です。蓋に描かれた蝶は昇天するほどの心地よさ。風呂敷にはミナペルホネンの裂を奢りました。こちらも美しきものです。

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春雨がさんざめき、花の粉が舞う。奈良にも春本番を告げる鐘が鳴り響きます。

今日は志野織部の長角向付をアップしました。古田織部が創造した「愉しみ」のための茶事。切実ながらも抱腹絶倒な和が展開された事でしょう。この形はコノワタ等の箸汚しを盛ったもの、或いは客人が覗く迄中身がわからない「サプライズ」とも伝わります。何れにせよ、美濃茶陶の面白さと味わいが存分に味わえる品かと思います。

“Shino-Oribe” Mukozuke (Momoyama period) H. 95mm

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奈良は春の祭典「修二会」の準備が始まりました。黙々と準備を進める僧侶のお姿は、それだけで美しいもの。二月堂横には松明に献納された竹が並んでおります。

本日は古信楽踞をアップしました。久々に美しい踞を仕入れることができ、皆様に御覧いただけるのを嬉しく思います。あばたが表出した渋い膚ですが、水を打てば表情が一変します。「信楽の掛花はこれ一つでよい」と思わせてくれる、素晴らしい品です。

Ko-Shigaraki Vase (15c / Muromachi period) H. 115mm

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