夏のかけらが思いのほか散らばっていて昼は汗水がとまらない奈良ですが、朝夕は秋冷の風がここちよく、秋の深まりを感じます。

本日は光背残欠をアップしました。なかなか風通しのよい欠け方で、また漆箔がきれいに遺っておりますので、小さな華瓶をのせる敷板として如何でしょうか。江戸時代(17世紀)の産物ですが、侮れない存在感があります。

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秋雨ふりしきる、奈良の午後です。本日は渥美古窯の山盃をアップしました。もともと砂気のおおいパサッとした胎土ですが、水にくぐらせるとオーラが違います。縁の卯の斑と灰の緑色がポイント。

仲秋のころ、なごりの一献にいかがでしょうか。

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お待たせしすぎたかも知れません。久々にfufufufu,comに品物をアップしました。漸く「これならば」と思える品を入手しましたので、皆様に御覧いただきます。

七宝香合。明時代の古七宝です。華やかでありながらどこか寂しげでもあります。薄く小さい香合ですが、ずっしりと手重りします。持蓮華残欠。銅製で入念な出来ばえ。緑青の色味もよく残欠とはいえ見逃せないものです。

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青花の会骨董祭 2021
出品⑥

六波羅蜜寺伝来の五輪泥塔です。基壇から数えて「地水火風邪空」の五つのパーツから構成された五輪塔は日本独自のものであり、平安時代に現れた密教を軸とし宗教をこえて広範に採用されましたが、自然崇拝をベースにした教理は神道とも密接な関連性をもちます。この五輪泥塔は素焼の土に彩色を施した六波羅蜜寺独特のものとして、いまも根強い人気があります。空輪のみ後補。


13世紀
高 9.4cm/付属品:桐差箱

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青花の会骨董祭 2021
出品⑤

愛宕権現は愛宕山の山岳信仰と修験道が融合しており、本地仏が地蔵菩薩、垂迹神はイザナミノミコトとされています。馬に跨がり甲冑を身につけた地蔵菩薩は「将軍地蔵」とよばれ、いまも全国の愛宕社で祀られております。経年のスレや塗料の剥落はあるものの比較的古風な筆致で、形式化していない面白味もあり神仏習合美術のひとつの形としてお愉しみいただけるものと思います。


16世紀
径 30cm/付属品:桐箱

青花の会骨董祭 2021
出品④

比較的おおぶりな、伝世の金銅五鈷杵です。脇鈷の嘴形や把の二重圏円をもつ大きな楕円の鬼目、筋目を切った蓮弁など鎌倉後期の作行きを示しておりますが、グラマラスかつ精緻な出来栄えです。経年の厚い煤に覆われますが全面に鍍金が遺っており、キャストの抜けもよく鎌倉後期の遺品の中では優品といえるでしょう。


14世紀
幅 16.4cm/付属品:塗箱

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青花の会骨董祭2021
出品③

肌理こまやかな白い鍍金を施した、舎利容器です。出土地は不明ながら蓋のフォルムや紐通し孔の開け方など、那智経塚(*)より発掘された小経筒とつくりが酷似しており、この舎利容器も畿内出土の可能性が濃厚です。ほのかな蓋のふくらみや本体の優美なシェイプに院政期の美意識をみいだせ、ことに鍍金の味わいは得もいえぬ美しさです。これだけの品が市井にあること自体奇跡といえ、館蔵品のあらゆる遺品と比してもまったく遜色ない舎利容器です。

* 『那智経塚遺宝(東京国立博物館編)』を参照しました。


11-12世紀
高 8.9cm/付属品 平絹仕覆、桐仕込箱、風呂敷

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青花の会骨董祭 2021
出品②

奈良は金峯山経塚出土の山形三所権現鏡像です。三山の厚い鏡面には子守明神、両脇に随身二女神が毛彫されております。むかって右側のスレが惜しまれますが、古くから経塚遺物蒐集のためのバイブルである『金峯山經塚遺物の研究(帝室博物館編)』の出版当時、関西の蒐集家より世にでた希少な鏡像です(本作は『金峯山〜』には未収)。


11-12世紀
幅 20cm/付属品 桐仕込箱

青花の会骨董祭 2021
出品①

しずかな微笑みをたたえた木彫男神立像です。ほんらい神像は坐像がおおいですが、すっくと起立し宝冠ではなく髪を結っている点などから、観音佛と集合した本地垂迹神として製作されたのでしょう。
伝来地は不明ながら一木に造った(手は別材)平安末期の作で、正面のフォルム、側面のS字を描く薄いラインは美事です。枯れた木味やほのかな着彩の痕跡もはかなげで、平安末期の神像としては優品といえるでしょう。


12世紀
高 38m(台座含)/付属品 桐差箱

青花の会骨董祭
2021

今年も青花の会骨董祭に出店いたします。前回の開催からおよそ6ヶ月。準備期間が短く出品できる品を集めることができるだろうか、と心配しておりましたが幸運なことに少しずつではありますが佳い品を仕入れる機会にめぐまれました。

今回は『垂迹美術を中心に』と題しまして、神仏習合を土台としたアートや経塚遺品などをご紹介いたしますが、まずは骨董祭の概要をおしらせいたします。



日時:6月4日(金) 17〜20時(内覧会*)
*青花会員および招待者のみ

6月5日(土) 11〜19時
6月6日(日) 11〜17時

会場:√K Contemporary(東京都新宿区南町6

入場料:1,000円(2日間共通・小冊子付)*
    *青花会員は無料

今回から会場が変更になり、出展者が一堂に会します。前回の会場とは違いますので、ご注意ください。出展者やその他詳細は青花の会ホームページを御参照ください。

https://www.kogei-seika.jp/seikafes/2021.html