<海老屋十軒店 出品①> 地蔵菩薩石仏(室町時代/H. 22cm)

本日より<海老屋十軒店>で展示即売いたします品物を順次紹介してまいります。まずは雑誌広告でも掲出しました地蔵菩薩石仏から。

先端が反り上がった厚みのある光背形、せり出しが緩やかな像様から室町時代と判断できるちいさな地蔵菩薩です。キャストはところどころ甘いですが、その分抹香臭さを感じさせずに飾っていただけますし、もちろん坪庭にも似合います。この品に関しては付着するコケの根も味わいとなってますので、あまり洗わず出品します。

太陽の位置が低くなり(この表現が正しいのかわからないのですが、明らかに窓から射してくる光が低い)軸を吊るための壁に直射してくる。古写経が焼けないよう閉店時にしめるカーテンを用意するも、まるで昼間から休んでいるようで心持ちが悪い。

本日は細見古香庵旧蔵の平安朝蓮弁香合をアップしましたが、すぐに売れてしまいましたので詳細はウェブを御覧ください。残欠とはいえ平安前〜中期の彩色蓮弁は希少です。

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秋が戻ってきたかのような爽やかな陽気が続いているせいか、照葉を終えた店裏の桜が咲いてしまいました。紅葉と白い桜花の珍なコラボレーション。不思議な風景です。

本日は西大寺古材敷板古染付笹文香合をアップしました。西大寺古材は鎌倉時代の毘沙門堂のもの。古美術店では店の備品として取り扱われることが多く、販売されることが余りありませんので小さくとも希少です。古染付笹文香合は『香合番付』にも掲載されておらず、また私自身も初めて見る形で珍しいものです。アガリも素晴らしく、また愛情に溢れた次第も嬉しい。

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奈良では「正倉院展が始まるとお正月の準備を始める」というと本当だと思うでしょう。でも実感としてはその通りで、12月の御祭りなんかは「ゆく年くる年」の心情です。

本日は阿弥陀如来坐像掛佛をアップしました。大振りで重厚な鎌倉期の作品ですが、地方作ゆえ古拙な雰囲気に満ちております。お顔やプロポーション等には藤原期のよすがを感じさせ、白色系の鍍金にも一連の経塚遺宝を想起させます。真に魅力ある掛佛です。店に展示して御座いますので秋の散策がてら、また正倉院展と絡めてお立ち寄り下さい。

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奈良は風が強くなってきました。遥か太平洋上にあって、この状態。どうぞ皆様、今週末はお気をつけてお過ごし下さい。

本日は古瀬戸瓶子の陶片をアップしました。印花も丁寧で、何といっても窯変した釉色がめちゃくちゃ綺麗。これが完品であれば文化財指定品になってもおかしくなく、800〜1,000万円の値がついていても納得できるレベルです。やはり古材が似合います。普段のなげいれを格調高くしてくれそうです。

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『仏は常にいませども』古美術と花と中世のうた「梁塵秘抄」より

山本野人 著

目利きの古美術収集家として知られる山本野人氏の仏教美術コレクションを中心に「梁塵秘抄」の歌に合わせて古美術と花をしつらえたエッセイ写真集を刊行致します。

平安末期、みやこで流行した「今様」をあつめた「梁塵秘抄」には、極楽往生を願う中世の人々の喜怒哀楽が詠まれています。選者の後白河院は、今様に狂い、貴賤の別なく歌を集め、何度ものどを潰しながら詠い、記録しました。

山本氏は、そうした「梁塵秘抄」の中に、仏教美術に込められた信仰に通じるこころを見出し、「遊女ささら」と古物を愛好する「おとこ」との対話というウィットに富んだ構成で、考えさせられる含蓄を含みつつ、収集の煩悩と悟りへの憧憬を面白く描かれています。

自身の蒐集品と古美術愛好から得た知見を惜しみなく披露し、研究者とは違った視点から日本美術の心象を描いたこれまでにない一冊です(宣伝文より抜粋)。

 

当店にて販売しております。ご購入希望の方は、サイト下部のお問い合せフォームよりご注文ください。

定価 7,700円(消費税/送料込)

 

完売しました。多数のお問合せ有難うございました。

 

昨日はオーディオ部品を漁りにオタク好事家の殿堂、大阪日本橋の電気街へ。昨今は急激に街の顔が変わる中、そちこちに昭和の薫りが健在。何とありがたいことと思いました。夕闇迫るころ、オバちゃんのカレー屋でカツカレーを味わい、そのまま心斎橋のジャズ廃盤店へ。レジで消費税8%を支払った最後の買い物。いや佳き日でありました(本当の消費税8%最後の買い物はコンビニの牛乳だったけど)。

本日は根来引盃をアップしました。駄文を連ねておりました途上に売約となってしまいましたが、よい品ですので是非ご覧下さい。

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ここ2〜3年の傾向として、お盆を過ぎるとストン、と涼しくなる。酷暑の日々を思えば一息つける反面、季節感が希薄になってきているだけに「ここだけ昔通りかい?」と感じるのは私だけでしょうか。

本日は飛天文丸軒瓦断片をアップしました。新羅最初の寺として建造され6世紀頃に栄華を極めた、慶州の興輪寺の軒瓦です。奈良は法隆寺金堂の内陣に描かれた飛天はこの瓦がモチーフとされておりますが、断片とはいえ確かな優美が漂います。

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熱波が大地を焦がしております。こんな日は遠赤外線で焦がした獣肉を喰らい、対抗することに致しましょう。

本日は蔦文水滴をアップしました。桃山期の薫りがふわりと漂う、古銅水滴の佳品です。元より鍍金はありませんが実用可能ですし、棚上(目線の高さ)に置いて花を生けても決まるでしょう。蔦文がひととき涼を運んでくれそうです。

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むっちりとした湿り気を含んだ、重い空気が支配する寧楽の夏がはじまりました。九州方面では既に大変な降雨量とのこと、何事もないことを祈るばかりです。

本日は古瀬戸佛花器をアップしました。鎌倉期の緊張感はありませんが、花映りのよい佛花器です。灰釉の剥落こそありますが嬉しいことに無瑕完好。小さな寺院古材を敷いて、野花を一輪。そんなシチュエーションが似合いそうです。

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