正倉院展も無事に閉幕。静かな奈良に戻りました。熱狂的ともいえる混雑ぶりを思い返しつつ、商売的に利はあるものの何だかホッとする心地です。12月には御祭を控えておりますので、この静寂も長続きはしませんが。
本日は阿蘭陀の藍絵花虫文茶碗をアップしました。本歌の阿蘭陀茶碗は古染付茶碗と同様に「注文手」として希少なものです。茶を喫してわかる、その肌の柔らかさ、口当たり。和物と取り合わせても違和感なく収まり、かつエキゾティックな空気を醸してくれる道具は、当時の数奇者の心をくすぐった事でしょう。古い疵はあるものの、絵も面白くオススメです。
sold