_DSC00075月5日、こどもの日。雲間に鯉が泳ぎ、非常に気持ちよい奈良の空です。例年よりも人通りが多く、鹿も目を丸くしているのではないでしょうか。

本日は古染付の松竹梅図筒茶碗をアップしました。時節柄、竹を正面に撮影しましたが、季節に応じて正面を決めることができるのも本碗の魅力です。膚のアガリや釉の発色が理想的で「いつかは厚手の古染付茶碗を」とお思いの方にもオススメできます。掌にすっぽりと収まる絶妙なサイズ、早春から晩秋まで広くカバーしてくれる懐の広さが魅力の佳碗です。数奇者愛慕の桐箱に一閑貼の挽家も附属。

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東京での展示即売会『余と余 ―Yo to Yo―』のお知らせです。今展では宗教美術を中心に据え、今昔の<余>を感じさせる品々を蒐めてみました。もうひとつの<余>は、もちろん私。極めて偏狭な好みの展観ではありますが、対象と向き合うことで貴方と呼応するような品を見つけて下されば、望外の悦びであります。19、20日は中上も在廊します。是非お運び下さいませ。

日時:2019年1月19日(土)〜27日(日) 12:00 – 19:00(会期中無休)

於:Gallery SU(東京都港区麻布台3-3-23 和朗フラット4号館6号室 Tel : 03-6277-6714)

平成最後の師走、特にコレといった感慨もなく過ぎ去っていきます。歴史的に「平」字のつく元号にはロクな事がありませんので元号が変わることには賛成ですが、時の政権で誰か止める方はいなかったのが不思議でなりません。永い歴史を「鑑み」ることにもう少し向き合っていただく、今年の筆を置きたいと思います。

本日は今年一年の御愛顧に感謝し「特別出品」として古信楽旅枕掛花生をアップしました。古信楽が茶室にとって最上の花生、とはいいませんが矢張り花を呼ぶものとして後世に伝えられてゆくべきでしょう。小さな踞と同様に大変に希少な花生ですが、花を生け水分を含むことで田舎者の肌が気骨に満ちた存在感を放ってきます。古信楽ファンにとってはリファレンス的存在の『時代別 古信楽名品図録(光工芸出版)』に載る所載現品であることも嬉しく、無冠無銘の名品といっても過言ではないと思います。

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寒風吹き曝し、と書いたところでふと目を上げると、窓の向こうにある老桜の枝に花が咲いてる!健気な花たち、暖かだった師走の入りで春と勘違いしてしまったのね、、。来年も綺麗な花を咲かせておくれ。

本日は松永耳庵自筆の銘々皿をアップしました。「電力の鬼」と呼ばれた近代日本の大実業家であり、豪放な茶風で師匠筋の益田鈍翁をも驚かせた茶人としても高名ですが、氏が金沢の大樋窯で製作した本作は論語をアレンジした文言を早い筆でササっと書いたもので、松永らしい洒落が効いていて思いのほか打たれます。珍な品です。

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暖かな日で迎えた師走も、いよいよ寒波の襲来です。月並みではありますが、分厚いコートと旨い燗酒で乗り切りましょう。

本日は地蔵菩薩立像(春日本地仏)をアップしました。像容は地蔵菩薩ですが裾のめくれが湧雲にのり御蓋山から来迎した様を表しており、中世まで遡る垂迹美術、特に春日社信仰の状態のよい品は希少です。全長140mmの小像ながら彫りや細工が素晴らしく、都の仏師による仕事でしょう。眺めるものを現世という地獄からお救いいただけそうな有難い木像本地仏です。

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寒くなりました。皆様風邪など引かぬよう御用心ください。

本日は吉野薬器をアップしました。奈良県南部の吉野地方には古くから漢方の薬を製造しており、大峰山など修験の地には必ずといっていいほど製造所がありました(その一つが未だ製造販売されている和漢整腸薬「陀羅尼助丸」です)。それらの漢方材料を収めていたのが本品。茶の中次の粗形ともいわれております。少し大振りではありますが大寄せの侘道具としていかがでしょうか。

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紅葉を経て、冬の街角です。美味しいおでん、このキーワードだけで頬に紅が差すのは私だけではないでしょう。

ブログのアップ前に売約となってしまいましたが、本日は元祥瑞の八角碗をアップしました。「元祥瑞」とは古染付から祥瑞へと至る、プロトタイプの作品のこと。古染付の特長を遺しながらも鮮やかなコバルトやゴマ土の畳付、在銘の高台等、祥瑞の特長を具備した作品です。このサイズは茶碗には中途半端と思いがちですが逆にお茶のみならずコーヒーや割酒にも向き、手にする頻度が高いのも魅力です。

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今秋の目白コレクションも好評のうちに幕を下ろしました。御来場下さった皆様、ありがとうございました。この場を借りて御礼を申し上げます。

本日は古備前茶碗をアップしました。「茶陶古備前」作品中にあって非常に珍しいのが茶碗。これは遠州時代の作品ですが、古格があり端正な存在感が感じられます。古備前鑑定家の桂又三郎氏の鑑定書を具備した、類い稀な伝世茶碗です。

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店裏の桜葉が照りはじめました。災害の多い年だった(まだ油断ならぬ、ですが)だけに、何だかホッとする心地です。鹿も落ちはじめた団栗をむしゃむしゃ、冬支度に入りました。

本日は古丹波杯をアップしました。奈良の数奇者であった河瀬洋三氏の旧什。小さく愛らしい形ながら侘びた風情が感じられ、往年の氏の姿を見ているよう。随分と酒を吸ってきたのでしょう、すべすべの伝世膚です。

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今年の仲秋は輝く月に恵まれなかったものの、前後日には杵を突くウサギに逢えました。空高く馬肥ゆる秋、はすぐ目の前にありますが週末の颱風の動向には目が離せません、、。

本日は古銅の兎筆架をアップしました。怖可愛い?表情や柔らかなモデリングには桃山時代の気風を感じさせますが、机上になにげなく置くだけで「空気を一変させる」凄腕のウサピョンです。

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本日は出張。秋雨模様の東京からお知らせします。早めの夕食を済ませてからホテルで仕事をしていますが、窓から聴こえる継続的な環境音が新鮮でいいですね。奈良では夜はほぼ無音なのです。

今日は蒔絵三角香合をアップしました。ゴディヴァのチョコレートほどの小さな作品ですが、非常に繊細な仕事を堪能できる香合です。どの分野もそうですが、古の職人仕事の素晴らしさは人間の無限性や深い精神性を感じられること。「古美術を愛でる」理由はココにもあります。お茶の世界を知る方はもちろん、古美術を愛する全ての方にオススメします。

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