tata湖畔の逢魔時。冬の篠山から。

南方から到来する水蒸気の塊のせいで、残暑きびしき奈良。ツクツクホウシに秋の便りを認めれば、心は食欲に支配されるダメ人間は私です。

本日は藍九谷双鶉文皿をアップしました。可愛い鶉が二羽、余白を生かして佇んだ図柄は、まさに倭人のための器。使ってよし飾ってよし。「この皿、昔は高かったな〜」と惚ける風情は秋近し。

sold

ここ2〜3年の傾向として、お盆を過ぎるとストン、と涼しくなる。酷暑の日々を思えば一息つける反面、季節感が希薄になってきているだけに「ここだけ昔通りかい?」と感じるのは私だけでしょうか。

本日は飛天文丸軒瓦断片をアップしました。新羅最初の寺として建造され6世紀頃に栄華を極めた、慶州の興輪寺の軒瓦です。奈良は法隆寺金堂の内陣に描かれた飛天はこの瓦がモチーフとされておりますが、断片とはいえ確かな優美が漂います。

古美術 中上では、お客様の大切な器をより長くお楽しみいただくために器のお直しを承っております。本漆、純金粉、純銀粉等を使用した伝統的な手法に拘りひとつひとつ時間をかけて真面目に直しております。

その為多少の納期を頂戴しますが合成漆や接着剤とは違い全て自然素材ですので、食器などには適した方法です。器の大きさや欠片の数、欠け方により修繕費が変わります。まずはお気軽にメールフォーム、お電話等でお問い合わせ下さい。

*上の写真をクリックすると他の金継作品もご覧いただけます。

熱波が大地を焦がしております。こんな日は遠赤外線で焦がした獣肉を喰らい、対抗することに致しましょう。

本日は蔦文水滴をアップしました。桃山期の薫りがふわりと漂う、古銅水滴の佳品です。元より鍍金はありませんが実用可能ですし、棚上(目線の高さ)に置いて花を生けても決まるでしょう。蔦文がひととき涼を運んでくれそうです。

短い梅雨が終わりました。しかし奈良の昨日の雨は凄かった。バケツ雨が1時間以上にわたって降り、奈良公園も池の様相。濁流を車で走らせるのがこんなに恐いことだと思い知りました。明日も紀伊半島は台風直撃。昔のしとしと雨がなんだか懐かしい、のは私だけでしょうか。

本日は古染付分銅形茶碗をアップしました。古唐津や織部等ではお馴染みの分銅形ですが、古染付では初めてです。四方に描かれた獅子もぴょんぴょん跳ね回り、楽しいことこの上ない一碗です。見込が楕円ですので茶筅とうじには工夫が必要ですが、茶筅は普通に振れます。「ちょっと変化球」的な薄茶茶碗ですが、愛らしくオススメです。

sold

明日は定休日、明後日10日(水)は臨時休業を頂戴します。関西は梅雨の中休み、といった風情ですが随分と涼しい小暑でちょっと戸惑ってしまいます。身体はラクでいいのですが秋収穫の農作物が心配です、、。

本日は織部筒向付をアップしました。釉調や模様から判断するに元屋敷でしょうか。口縁内側の窯変が少し剥落していますので恐らく古い窯跡発掘だと思いますが、全体に釉がツヤツヤで伝世といわれても納得しそうなくらい綺麗です。比較的小さなサイズですから日々の茶や酒にももってこいです。

sold

むっちりとした湿り気を含んだ、重い空気が支配する寧楽の夏がはじまりました。九州方面では既に大変な降雨量とのこと、何事もないことを祈るばかりです。

本日は古瀬戸佛花器をアップしました。鎌倉期の緊張感はありませんが、花映りのよい佛花器です。灰釉の剥落こそありますが嬉しいことに無瑕完好。小さな寺院古材を敷いて、野花を一輪。そんなシチュエーションが似合いそうです。

sold

青花の会骨董祭 御礼

お陰様をもちまして、青花の会骨董祭の「香合展」は盛況裏のうちに幕を閉じることができました。骨董祭当日に梅雨入り、という信じ難いハードル(?)はあったものの予想ほど雨脚は強くなく、お客様の入りも上々でした。1年以上かけて集めた香合たちは方々の手に護られ旅立ってゆき、寂しさを感じつつも感謝の念で一杯です。ご来場下さったお客様には厚く御礼を申し上げます。また次回(来年)も魅力的な企画を考えておりますので、ご期待下さい。

香合展 出品作⑦

菊籬錫縁香合(室町時代/一辺 60mm)

いよいよ明日から青花の会骨董祭が始まります。明日はご招待者と青花会員のみの内覧会ですので御注意ください(明日から販売します)。何やら明日から週末にかけては雨模様の予報ですが、毎年「降る振る詐欺」になることが多く楽観的に考えております(笑)。出品作品の紹介も最後となりました。菊籬錫縁香合は元来、化粧用の手箱からの離れ。この正方形のは白粉容器と伝わっております。お姫様の白粉容器から香合へ、いつごろ変身したのかは判りませんが、和様のよさをしみじみ感じます。左様に香合としての位も高く、濃茶の炭手前で堂々とお使いになれます。ベストのタイミングは名残の時節かと思いますが、重陽の茶事には重宝することでしょう。

香合展 出品作⑥

唐物編組青貝香合(明時代/径 80mm)

繊細に編んだ籠に漆を重ねた、いわゆる「籃胎」の青貝香合。唐物のもつ高い品位を感じさせながらも、使い込まれ羊羹色になった漆と驚くほど軽い手取りには、深い味わいがあり好ましい。このような道具と対峙する時、茶道具のよさをしみじみと感じることができる。青貝の龍も微笑ましく、拝見時に話題となりそうな香合。青花の会骨董祭に出品します。

sold