平成最後の師走、特にコレといった感慨もなく過ぎ去っていきます。歴史的に「平」字のつく元号にはロクな事がありませんので元号が変わることには賛成ですが、時の政権で誰か止める方はいなかったのが不思議でなりません。永い歴史を「鑑み」ることにもう少し向き合っていただく、今年の筆を置きたいと思います。

本日は今年一年の御愛顧に感謝し「特別出品」として古信楽旅枕掛花生をアップしました。古信楽が茶室にとって最上の花生、とはいいませんが矢張り花を呼ぶものとして後世に伝えられてゆくべきでしょう。小さな踞と同様に大変に希少な花生ですが、花を生け水分を含むことで田舎者の肌が気骨に満ちた存在感を放ってきます。古信楽ファンにとってはリファレンス的存在の『時代別 古信楽名品図録(光工芸出版)』に載る所載現品であることも嬉しく、無冠無銘の名品といっても過言ではないと思います。

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骨董展示即売会『海老屋十軒店』

令和になって初めての正月を迎え、皆様には益々御清祥のこととお慶び申し上げます。久しぶりに東京での展示会出店が決まりましたので御案内いたします。日本橋の海老屋美術店様のお取り計らいにより、全国より個性豊かな10店が集まり、骨董市を開くこととなりました。

当店は好きで集めていた石造品を中心に15点ほど持ってゆきますが、鎌倉の宝篋印塔の相輪から室町の石仏、ナゾの角石や景色のよい自然石まで、手で持てる範囲の小さなものばかりですので、古い石造品に憧れはあってもなかなか手が出なかった方にもおすすめできるラインアップです。出品作品は随時アップしてゆきます。どうぞお楽しみに!

会期:令和2年1月22日(水)〜31日(金) 11:00〜19:00(最終日は16:00迄)

会場:海老屋美術店(東京都中央区日本橋室町3-2-18)Tel. 03-3241-6543

参加店:

海老屋美術店(東京)、石黒商店(金沢)、古美術長陽堂(長崎)、原古美術店(福山)、船坂慶祥堂(高山)、碧苑(岡山)、小野静観堂(大垣)、藤井香雲堂(大阪)、前田寿仙堂(名古屋)、古美術中上(奈良)

<海老屋十軒店 出品②> 角石(江戸時代/H. 13cm)

年始早々、何かと出張が多くなかなかブログを更新できずにいましたが、いつの間にやら展示会の会期まで1週間を切ってしまいました!大急ぎで作品を紹介しますが全ては御紹介できないと思います(すみません、、)ので、是非会場の海老屋美術店までお運びくださいませ。コレド日本橋の近くでアクセスも至便です。

ナゾの角石です。約13センチ角のサイコロの天部に深さ3センチほどの四角い穴を穿っております。そこに苔を乗せてみましたが、なかなか似合ってくれました。江戸期と思しき品ですがテーブル上でも楽しめますので、今回の出品物では一番デイリーに飾っていただけそうです。

当店ウェブサイトのver.を更新したところ、見た覚えのない設定画面に切り替わり、朝からあたふたしております。写真の画角調整もできないし、前のver.に戻してくれ!と(心の中で)叫びつつ、冬空を仰ぐ午後4時です。

本日は扇面蒔絵中次をアップしました。数々の蒔絵技法を駆使した嵯峨棗と同様の系譜にある作品です。高い品格と華やかな意匠は随一。中次ですので濃茶に使えるのも嬉しいですね。

<海老屋十軒店 出品①> 地蔵菩薩石仏(室町時代/H. 22cm)

本日より<海老屋十軒店>で展示即売いたします品物を順次紹介してまいります。まずは雑誌広告でも掲出しました地蔵菩薩石仏から。

先端が反り上がった厚みのある光背形、せり出しが緩やかな像様から室町時代と判断できるちいさな地蔵菩薩です。キャストはところどころ甘いですが、その分抹香臭さを感じさせずに飾っていただけますし、もちろん坪庭にも似合います。この品に関しては付着するコケの根も味わいとなってますので、あまり洗わず出品します。

いつも当店ウェブサイトをご利用いただき誠にありがとうございます。この度、お客様により安全に閲覧していただけるようHTTPS化(常時SSL)に対応致しました。

常時SSLとは、ウェブサイトの全てのページをHTTPS化(SSL / TLS暗号化)するセキュリティ手法です。これまではお問合せフォームで個人情報を送信する際、重要な情報をやり取りする場合に通信を暗号化する方法が用いられてきましたが、これをウェブサイト全体に広げたのが常時SSLです。

当店ホームページのブックマーク・アドレスを以下へ変更していただけますと、今後もより安全にホームページを閲覧していただくことが可能です。ご面倒様ですが何卒皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。

https://nara-nakagami.com

古美術 中上 中上 修作

令和2年の初出品は古染付の花唐草文茶碗です。江戸初期、遠州公の時代に人気を博した舶来物といえば井戸、唐物(磁州窯等)、そして安南も指折られるべきでしょう。本作は安南の染付茶碗をベンチマークとした一碗ですが、なかなかユニークなアプローチで当方は初見の品です。当時いかに本歌の安南茶碗が少なく、高価であったことの証左となり得る品ではないでしょうか。古染付らしいほのぼのとしたタッチや極上のアガリも嬉しく、新春に相応しい茶碗かと思います。

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太陽の位置が低くなり(この表現が正しいのかわからないのですが、明らかに窓から射してくる光が低い)軸を吊るための壁に直射してくる。古写経が焼けないよう閉店時にしめるカーテンを用意するも、まるで昼間から休んでいるようで心持ちが悪い。

本日は細見古香庵旧蔵の平安朝蓮弁香合をアップしましたが、すぐに売れてしまいましたので詳細はウェブを御覧ください。残欠とはいえ平安前〜中期の彩色蓮弁は希少です。

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秋が戻ってきたかのような爽やかな陽気が続いているせいか、照葉を終えた店裏の桜が咲いてしまいました。紅葉と白い桜花の珍なコラボレーション。不思議な風景です。

本日は西大寺古材敷板古染付笹文香合をアップしました。西大寺古材は鎌倉時代の毘沙門堂のもの。古美術店では店の備品として取り扱われることが多く、販売されることが余りありませんので小さくとも希少です。古染付笹文香合は『香合番付』にも掲載されておらず、また私自身も初めて見る形で珍しいものです。アガリも素晴らしく、また愛情に溢れた次第も嬉しい。

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急に冷え込む奈良。令和最初の正倉院展も今週(14日)までとなりました。年々秋は短くなっても照葉が麗しく鹿の「キョーン」という寂しい鳴き声がこだまする春日野です。

本日は八代(髙田焼)の俵茶碗をアップしました。俵茶碗といえば萩焼の代名詞のようなものですが、造形の愛らしさに加え縁起のよい形ですので、細川の殿様の眼に留まり写されたのでしょう。椿の象嵌や吸付くような手取りも嬉しく、これからの季節に真向きな一碗です。

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奈良では「正倉院展が始まるとお正月の準備を始める」というと本当だと思うでしょう。でも実感としてはその通りで、12月の御祭りなんかは「ゆく年くる年」の心情です。

本日は阿弥陀如来坐像掛佛をアップしました。大振りで重厚な鎌倉期の作品ですが、地方作ゆえ古拙な雰囲気に満ちております。お顔やプロポーション等には藤原期のよすがを感じさせ、白色系の鍍金にも一連の経塚遺宝を想起させます。真に魅力ある掛佛です。店に展示して御座いますので秋の散策がてら、また正倉院展と絡めてお立ち寄り下さい。

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