東大寺二月堂にて執り行われております修二会もいよいよクライマックス。春の寧楽を彩るありがたい行事ですが、今年はやはり人も少なめ。いつもは奪い合いになる松明の燃え殻も、比較的入手しやすいかも。暇な店を抜け出して取りにいこうか。

本日は二月堂焼經をアップしました。寛文七年のお松明の際に失火し灰燼に帰してしまった二月堂。そこから焼け残った経典が一部流出し「二月堂焼經」として巷に伝世してきました。水を被って銀文字も酸化。不明瞭な三行とはいえ、隆盛の南都を想起するには不足はありません。華厳經巻第三を書写。

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青花の会骨董祭 2020

疫病に右往左往させられた年も終わりを迎えようとしておりますが、その前にビッグ・イベントのお知らせです。6月開催を目指しておりましたが延期となっておりました「青花の会骨董祭 2020」が12月に開催されます。年の瀬ではありますが、感染対策も万全におこない全出展者が一丸となってスペシャル・アイテムを取り揃え、皆様方をお迎えいたします。

当店は神楽坂セッションハウス・スタジオ(新宿区矢来町158)にて出店しております。

会期:12月25日(金)17:00 – 20:00
(内覧会/青花会員、招待者様のみ)
12月26日(土)11:00 – 19:00
12月27日(日)11:00 – 17:00

入場料:1,000円(青花会員は無料)

イベント詳細は→青花の会骨董祭 2020

東京国立博物館が蔵する東洋美術の逸品が、新たな美術書として結実しました。撮影は写真家の 六田知弘氏。六田氏はシトー派のロマネスクを切り取った写真集『石と光』をはじめ、2014年に大阪市立東洋陶磁美術館で開催された『蓮-清らかな東アジアのやきもの × 写真家・六田知弘の眼』の展覧会でも知られる写真家で、今春には慶派をはじめ宗教美術の真に迫った展覧会『仏宇宙』が相田みつを美術館で開催されたことが記憶に新しく、美術の分野を中心に数多くのキャリアを重ねられております。
今までの国立博物館の史料(図録等)はどちらかというと学芸員目線、つまりフラットで陰影を限りなく排除した写真が用いられ印刷や編集などにも残念な点を感じていたのですが、本書は東京国立博物館のオフィシャルな作品集でありながらもアートブックとしての矜持があり、六田氏の優れた美意識と鋭い目線で切り込まれた写真には古美術愛好家を自認する方にはおもわず唸ることうけあい。そっと手で触りたくなるような柔らかさにみちていながら、墨の濃淡や漆の断文など単眼鏡でみるような鮮烈さをも併せもっております。美術品が展示会場でみせる<あるべき貌>をレンズに透過しつつ、深遠な六田氏の世界観が表現された、購読必定の一冊です。
当店では本書を特別価格にて販売いたします。ご希望の方はコンタクト・フォームより購入の旨をお知らせください。追って入金方法等をお知らせいたします。

通常価格 8,800円(税込)→特別価格 8,000円(税/送料込)

残り4冊

青花の会骨董祭 2020 出品①

今年のテーマは『小品観賞』です。用即美の観念で語る骨董もすばらしいのですが、やはり美術品と相対するときの基本姿勢は「観賞」に尽きると思っています。骨董祭では小品に的をしぼりご紹介いたします。

金銅 阿弥陀如来立像(統一新羅・七世紀後半)

静かな微笑みをたたえた、統一新羅の阿弥陀如来立像です。白く厚い鍍金が大部に遺り、製作工程でできる背面の孔(内刳り)がない無垢の像であることから統一新羅前期の造像と思われます。比較的大きさもあり、巷間の新羅仏としては優品といえるのではないでしょうか。

H. 11.5cm
Standing Statue Amitabha
Gilded bronze
Korean Unified Silla period, Late 7th century

いつしか秋も深まり、道にはきれいな絨毯が敷かれるようになりました。今年の正倉院展も終盤、完全予約制がよいのかは議論の分かれるところですが、相当観やすかったようです。やはり例年が混みすぎなのですね。

本日は久々の出品。志野水滴を御覧下さい。ほぼ類例のない形ですが、紛れもなく志野。塁座で装飾するなど仕事も細かく、なんといってもこのサイズにシビれました。状態がよいので実用も可能でしょう。

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秋の台風が到来。暴風雨の中、アップしております。くれぐれも皆様お気をつけ下さい。

本日は東大寺古材垂撥を出品しました。よく枯れた風情から優に鎌倉時代くらいはありそうですが、折々の造替で出てきたのでしょう。小振りなサイズですから小さな掛花に適しています。

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秋刀魚の匂いがただようのは高級住宅街のみ、とは寂しいかぎり。虫の音をききながら、窓の人は雑魚の有難味をかみしめるのであります。

本日は青織部杯をアップしました。直しが多いですが、口縁のみで古陶ファンには御海容いただける範疇でしょう。特に青織部の酒杯は希少ですから、完品を求めることができるのは盲亀の浮木。小さなサイズもうれしく、永く愛せる杯です。

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いつの間にか秋の入り口。ともあれ、心身ともにホッとできるのが有難く思います。

本日は塔印經をアップしました。鎌倉の装飾經と思われますが、砂子を蒔いた料紙、朱で捺印された塔と蓮台が愛らしく、不思議な魅力を放つ断巻です。二種の袈裟裂でシンプルにまとめられた軸装も◎。

まだ油断はなりませんが大きな台風がすぎ、陽射しが少し秋めいてきた今日この頃です。

本日は元興寺伝来の千体仏(地蔵菩薩)をアップしました。本作は室町末期から桃山時代の品ですから、巷間で散見される鎌倉や室町のものとは雰囲気がちがい違和感をおぼえる方もいらっしゃると思いますが、ほぼ間違いなく元興寺の千体仏です。着彩がほぼ完璧に遺り、崇高なお顔立ちとともに有難くお感じいただけると思います。黒塗木製の台座と上桐の差し箱が附きます。

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今日はもうひとつ。天啓白磁の陶硯もアップしております。小さいながらもちゃんと墨をすったようで、旅持ちの品かと考えております。影青のように涼しげな膚と柔らかな陰刻にて、実用ならずとも掌でもてあそんでいるだけでも和みます。当店謹製の仕込箱も附属し、小品フェチにはたまらない作品です。

本日、関西はようやく梅雨明けしました。観測史上3番目に遅い梅雨明けだそうで、これよりも遅い梅雨明けってあったんだ!とプチ発見でした。

本日は和蘭陀色絵茶碗をアップしました。旧手の日本伝世であまりみない書き込みのある茶碗ですが、頃合いのサイズにて抹茶茶碗としてもお使いいただきたい品。見込や縁に共直しがありますのであまり使用すると剥がれてくる恐れもありますが、なんだか使いたくなるデルフトです。

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