
世界的な細菌禍でほとほと参ってしまいますが、こんな時こそ美しいものを眺め、また新たな指針を立ててゆきたいものです。世界経済はこれから未経験のゾーンに突入してゆきます。何を省き、何を大事にしていくか。これは人間の使命なのですから、それぞれが深く考え実行してゆきましょう。生意気いうようですが、これこそが「センス」なのですから。
本日は古九谷青磁の栄螺と上方泥絵をアップしました。上方泥絵は関西美術商の重鎮、瀬良石苔堂主人・瀬良陽介氏の旧蔵品。所謂コッテリな江戸系泥絵と比して淡白な画風ですが、これこそが大津絵に通じる本当の「民衆芸術」ではないでしょうか。古九谷青磁は風変わりな栄螺形です。小向付であろうと思うのですが、盃によし、茶釜の蓋置によしと楽しみが多いのも魅力。アガリも上々、掌上で存分に楽しめるかわいいやつです。
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