青花の会骨董祭 2021
出品⑥

六波羅蜜寺伝来の五輪泥塔です。基壇から数えて「地水火風邪空」の五つのパーツから構成された五輪塔は日本独自のものであり、平安時代に現れた密教を軸とし宗教をこえて広範に採用されましたが、自然崇拝をベースにした教理は神道とも密接な関連性をもちます。この五輪泥塔は素焼の土に彩色を施した六波羅蜜寺独特のものとして、いまも根強い人気があります。空輪のみ後補。


13世紀
高 9.4cm/付属品:桐差箱

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青花の会骨董祭2021
出品③

肌理こまやかな白い鍍金を施した、舎利容器です。出土地は不明ながら蓋のフォルムや紐通し孔の開け方など、那智経塚(*)より発掘された小経筒とつくりが酷似しており、この舎利容器も畿内出土の可能性が濃厚です。ほのかな蓋のふくらみや本体の優美なシェイプに院政期の美意識をみいだせ、ことに鍍金の味わいは得もいえぬ美しさです。これだけの品が市井にあること自体奇跡といえ、館蔵品のあらゆる遺品と比してもまったく遜色ない舎利容器です。

* 『那智経塚遺宝(東京国立博物館編)』を参照しました。


11-12世紀
高 8.9cm/付属品 平絹仕覆、桐仕込箱、風呂敷

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青花の会骨董祭 2021
出品②

奈良は金峯山経塚出土の山形三所権現鏡像です。三山の厚い鏡面には子守明神、両脇に随身二女神が毛彫されております。むかって右側のスレが惜しまれますが、古くから経塚遺物蒐集のためのバイブルである『金峯山經塚遺物の研究(帝室博物館編)』の出版当時、関西の蒐集家より世にでた希少な鏡像です(本作は『金峯山〜』には未収)。


11-12世紀
幅 20cm/付属品 桐仕込箱

青花の会骨董祭 2021
出品①

しずかな微笑みをたたえた木彫男神立像です。ほんらい神像は坐像がおおいですが、すっくと起立し宝冠ではなく髪を結っている点などから、観音佛と集合した本地垂迹神として製作されたのでしょう。
伝来地は不明ながら一木に造った(手は別材)平安末期の作で、正面のフォルム、側面のS字を描く薄いラインは美事です。枯れた木味やほのかな着彩の痕跡もはかなげで、平安末期の神像としては優品といえるでしょう。


12世紀
高 38m(台座含)/付属品 桐差箱

青花の会骨董祭
2021

今年も青花の会骨董祭に出店いたします。前回の開催からおよそ6ヶ月。準備期間が短く出品できる品を集めることができるだろうか、と心配しておりましたが幸運なことに少しずつではありますが佳い品を仕入れる機会にめぐまれました。

今回は『垂迹美術を中心に』と題しまして、神仏習合を土台としたアートや経塚遺品などをご紹介いたしますが、まずは骨董祭の概要をおしらせいたします。



日時:6月4日(金) 17〜20時(内覧会*)
*青花会員および招待者のみ

6月5日(土) 11〜19時
6月6日(日) 11〜17時

会場:√K Contemporary(東京都新宿区南町6

入場料:1,000円(2日間共通・小冊子付)*
    *青花会員は無料

今回から会場が変更になり、出展者が一堂に会します。前回の会場とは違いますので、ご注意ください。出展者やその他詳細は青花の会ホームページを御参照ください。

https://www.kogei-seika.jp/seikafes/2021.html

今日の感染者は●人だ、ワクチンが足りない、と騒がしいことでございます。世俗から離れることはなかなか叶いませんが、心だけは日常からとおく放してみたい、と想う今日この頃です。

久々の出品は絵志野の向付です。絵上がり、長石釉の発色ともにやわらかく、桃山時代の美意識を掌でお感じいただけます。共直しはあるものの見た目にさほど違和感なく、茶事はもちろん普段使いにも御利用いただけます。

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桜のたよりも途絶えて久しく、いまは新芽の緑が目にまぶしく映ります。

本日は大和絵の断巻を二点アップしました。もともと屏風に貼られていたものをマクリで仕入れたのですが、どのような物語かは不明です。巻頭(巻留め)に熱海の清水温泉寺の什物であったことが墨書されておりますが、泣いてばかりの方々に慰めのことば一つでもあたえられたら、と思います。

軸装は江戸期の着物をほどき、堅木の軸端とシンプルに仕立てました。雅びな大和絵に似合っていればよいのですが。

上記の大和絵はsold

早くも弥生月をむかえました。花粉のことはともかく鬱屈した精神を春の陽気を身体いっぱいにとりこみ養生したいところ。しかし柳の新芽のういういしいこと!この翠色をしかと目にやきつければ、ねむりの彼方でよみがえりそう。

本日は高麗青磁の托をアップしました。盞はうしなわれておりますが、高貴な高麗婦人が喫茶で用いたであろう品です。縁は歪み手やりの痕跡があるものの、時代の香気はうしなわれておりません。

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三寒四温の日々、いかがおすごしでしょうか。

奈良では東大寺二月堂にて練行衆らの行がはじまろうとしております。今月18日には「油はかり」といって、堂司(どうつかさ)が修二会の灯明に使う菜種油を準備する重要な行事があります。

どうか祈りの声が世界にとどろかんことを。

ご来店時の御願い

ひきつづき、店舗は時短営業しております(12:00〜17:00)。ご予約いただいたお客様はその限りではありませんが、何卒ご理解ください。

またご来店時にはマスク着用の徹底と手指の消毒を奨励しております。皆様方のご協力を御願い申し上げます。

寒中お見舞い申し上げます。

令和3年の初出品は、古染付の三角香炉です。ちいさな香炉で銀火屋をはずせば蓋置にもなる一粒で二度美味しい古染付ですが、なんといっても淡雪のように白いアガリと青々とした呉須で描かれた三面の吉祥文(+幾何学文)、その器形とあいまって殊に愛らしい作品です。時折こちらの想像を裏切るような作品に出会えるのが古染付の魅力でもありますが、このような小香炉をみるとその感慨をあらたにする心持ちになります。

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