平成最後の師走、特にコレといった感慨もなく過ぎ去っていきます。歴史的に「平」字のつく元号にはロクな事がありませんので元号が変わることには賛成ですが、時の政権で誰か止める方はいなかったのが不思議でなりません。永い歴史を「鑑み」ることにもう少し向き合っていただく、今年の筆を置きたいと思います。

本日は今年一年の御愛顧に感謝し「特別出品」として古信楽旅枕掛花生をアップしました。古信楽が茶室にとって最上の花生、とはいいませんが矢張り花を呼ぶものとして後世に伝えられてゆくべきでしょう。小さな踞と同様に大変に希少な花生ですが、花を生け水分を含むことで田舎者の肌が気骨に満ちた存在感を放ってきます。古信楽ファンにとってはリファレンス的存在の『時代別 古信楽名品図録(光工芸出版)』に載る所載現品であることも嬉しく、無冠無銘の名品といっても過言ではないと思います。

sold

DSC_0004

開店まであと3日。毎日ヒーヒーいいながら準備はいよいよ佳境へ。出来ることからゆっくり、確実に。気持ちの上では解ってはいるのですが、なかなか。しかし、ボケボケした店主を尻目に店内装が完成!いや、素晴らしいのなんの。漆喰の展示スペース、昼は光を拡散し夜は光を吸い込む。トテモキレイナンデスヨ。

奈良国立博物館では、毎年恒例の正倉院展が始まりました。今回の目玉は23年ぶりに公開となる「漆金薄絵盤」。奈良が一番込み合う時期です。

hh_800

 

 

古美術 中上の開店案内のDMはこんな感じです。写真は朝鮮王朝時代後期の分院手の水滴で、その形から「膝」と呼ばれているものです。天部の染みがまるで鶴の首のようで、偶然の産物ですが一編の物語が生まれそうな様相です。

一般的に「欠点」と呼ばれる部分にこそ、愛すべき理由や愛おしさを感じるのはモノもヒトも同じなのだな、と感じる次第。

DSC_0003

内装工事もいよいよ終盤。今日から壁の左官が入っております。そして、玄関には看板が付きましたので限定公開!少し解りづらいと思いますが、ステンレスの切り文字です。山口信博氏に作っていただいたロゴをそのまま起こしました。

また少し店の顔のパーツが増えて、いよいよ身が引き締まります。

ろご

古美術 中上のロゴはいたってシンプルですが、明朝体をベースに色んな仕掛けを施してあるそうです。

ロゴのデザインはグラフィック・デザイナーであり折形デザイン研究所を主宰する山口信博氏。シンプルな中にも漢字の持つ強さとしなやかな気品を感じており、大変気に入っています。

これから長い付き合いとなるだけに、このシンプルなロゴに胸を借りるつもりで精進して参ります。

DSC_0029

内装工事が始まって一週間。早くも形が見えてきました。お店自体は二階ですのでエントランスをくぐり、階段を上がっていただくと写真のような景色が広がります(障子は取り払う予定ですが)。

二階からの素晴らしい景色(借景?)を眺めていると、やはりここは東大寺管内に位置するのだなぁ、と感じられます。どうぞお楽しみに。

開店は11月2日(土)の午前11時です。

shop_photo_1

店舗は近鉄奈良駅から奈良公園方面に歩いて10分ほど。国立博物館の目の前にあります。今までは建築関係の事務所と雑貨店がテナントに入っていたそうで、外装はシックにまとめられています。

今は内装工事に着手し、日を重ねるごとに「お店らしく」なってきました。まだ看板も何もありませんが、奈良公園へ行かれる際はご覧になってください。

住所は、奈良市登大路町 57-5です。