状況が状況だけに盆地である奈良の物見遊山は目に見えて減っていますが、チェックアウトの制限で宿泊施設から放り出された観光客のお気持ちたるや、同情します。多少でも冷房の効いている商店街へ飛び込むのは自然の成り行きかと。もうすぐ側溝で脚を冷やす「納涼鹿」が見れるはず。

本日は難波焼の輪線三角杯をアップしました。大坂の知られざる窯で茶陶を中心に洒落た作品を焼きましたが、短命だったことと先の大戦で焼失してしまったことが悔やまれます。こんなに斬新なカタチでも使い心地は最高!おまけに縞柿の蓋が付属しており替茶器としても使用できます。仁清の作風薫る、垢抜けた佳品です。

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青花の会骨董祭 2020 出品 5

堆朱 銚座(清時代・17世紀)

D. 11cm
Carved lacquer small plate with design of bird and flower
Qing dynasty, 17th century

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青花の会骨董祭 2020 出品 4

宣徳銅 獅子形印(明時代・15世紀)

H. 4cm
Seal
Bronze with lion design
Ming dynasty, 15th century

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青花の会骨董祭 2020 出品 3

鉄地金銀象嵌 重ね本形香合(朝鮮時代・19世紀)

W. 7.3cm
Incense Case
Iron with books design in inlaid gold and silver
Korea, Joseon dynasty, 19th century

青花の会骨董祭 2020 出品 2

青磁 象嵌唐草文油壺(高麗時代・13世紀)

D: 7.3cm
Oil Bottle
Celadon with inlaid scroll design
Goryeo dynasty, 13th century

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東京国立博物館が蔵する東洋美術の逸品が、新たな美術書として結実しました。撮影は写真家の 六田知弘氏。六田氏はシトー派のロマネスクを切り取った写真集『石と光』をはじめ、2014年に大阪市立東洋陶磁美術館で開催された『蓮-清らかな東アジアのやきもの × 写真家・六田知弘の眼』の展覧会でも知られる写真家で、今春には慶派をはじめ宗教美術の真に迫った展覧会『仏宇宙』が相田みつを美術館で開催されたことが記憶に新しく、美術の分野を中心に数多くのキャリアを重ねられております。

今までの国立博物館の史料(図録等)はどちらかというと学芸員目線、つまりフラットで陰影を限りなく排除した写真が用いられ印刷や編集などにも残念な点を感じていたのですが、本書は東京国立博物館のオフィシャルな作品集でありながらもアートブックとしての矜持があり、六田氏の優れた美意識と鋭い目線で切り込まれた写真には古美術愛好家を自認する方にはおもわず唸ることうけあい。そっと手で触りたくなるような柔らかさにみちていながら、墨の濃淡や漆の断文など単眼鏡でみるような鮮烈さをも併せもっております。美術品が展示会場でみせる<あるべき貌>をレンズに透過しつつ、深遠な六田氏の世界観が表現された、購読必定の一冊です。

いつしか秋も深まり、道にはきれいな絨毯が敷かれるようになりました。今年の正倉院展も終盤、完全予約制がよいのかは議論の分かれるところですが、相当観やすかったようです。やはり例年が混みすぎなのですね。

本日は久々の出品。志野水滴を御覧下さい。ほぼ類例のない形ですが、紛れもなく志野。塁座で装飾するなど仕事も細かく、なんといってもこのサイズにシビれました。状態がよいので実用も可能でしょう。

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秋の台風が到来。暴風雨の中、アップしております。くれぐれも皆様お気をつけ下さい。

本日は東大寺古材垂撥を出品しました。よく枯れた風情から優に鎌倉時代くらいはありそうですが、折々の造替で出てきたのでしょう。小振りなサイズですから小さな掛花に適しています。

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秋刀魚の匂いがただようのは高級住宅街のみ、とは寂しいかぎり。虫の音をききながら、窓の人は雑魚の有難味をかみしめるのであります。

本日は青織部杯をアップしました。直しが多いですが、口縁のみで古陶ファンには御海容いただける範疇でしょう。特に青織部の酒杯は希少ですから、完品を求めることができるのは盲亀の浮木。小さなサイズもうれしく、永く愛せる杯です。

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いつの間にか秋の入り口。ともあれ、心身ともにホッとできるのが有難く思います。

本日は塔印經をアップしました。鎌倉の装飾經と思われますが、砂子を蒔いた料紙、朱で捺印された塔と蓮台が愛らしく、不思議な魅力を放つ断巻です。二種の袈裟裂でシンプルにまとめられた軸装も◎。

まだ油断はなりませんが大きな台風がすぎ、陽射しが少し秋めいてきた今日この頃です。

本日は元興寺伝来の千体仏(地蔵菩薩)をアップしました。本作は室町末期から桃山時代の品ですから、巷間で散見される鎌倉や室町のものとは雰囲気がちがい違和感をおぼえる方もいらっしゃると思いますが、ほぼ間違いなく元興寺の千体仏です。着彩がほぼ完璧に遺り、崇高なお顔立ちとともに有難くお感じいただけると思います。黒塗木製の台座と上桐の差し箱が附きます。

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