今日は快晴。日に日に秋が深まります。本日は志戸呂窯の筒向付をアップしました。現在の静岡県島田市で開窯された志戸呂の歴史がふるく、室町時代にまで遡ります。桃山時代には美濃より陶工が移り住み、遠州好みの茶陶を焼いた「遠州七窯」のひとつに数えられます。

この筒向付はいかにも遠州好みの作品で、同時代の高取焼とも雰囲気が似ています。今様に湯呑みとして、また麦酒なども美味しそうです。

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秋雨ふりしきる、奈良の午後です。本日は渥美古窯の山盃をアップしました。もともと砂気のおおいパサッとした胎土ですが、水にくぐらせるとオーラが違います。縁の卯の斑と灰の緑色がポイント。

仲秋のころ、なごりの一献にいかがでしょうか。

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今日の感染者は●人だ、ワクチンが足りない、と騒がしいことでございます。世俗から離れることはなかなか叶いませんが、心だけは日常からとおく放してみたい、と想う今日この頃です。

久々の出品は絵志野の向付です。絵上がり、長石釉の発色ともにやわらかく、桃山時代の美意識を掌でお感じいただけます。共直しはあるものの見た目にさほど違和感なく、茶事はもちろん普段使いにも御利用いただけます。

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青花の会骨董祭 2020 出品 14

七宝水滴、引き手(江戸時代・17世紀)

W. 4.6cm (top)
A catch and water drop, choisonne (Shippoyaki) type
Copper
Edo period, 17th century

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青花の会骨董祭 2020 出品 12

染付水馬香合(明時代・17世紀)

W. 4cm
Incense container, porcelain painted with underglaze blue; design of horse, kosometsuke type
Ming dynasty, 17th century

東京国立博物館が蔵する東洋美術の逸品が、新たな美術書として結実しました。撮影は写真家の 六田知弘氏。六田氏はシトー派のロマネスクを切り取った写真集『石と光』をはじめ、2014年に大阪市立東洋陶磁美術館で開催された『蓮-清らかな東アジアのやきもの × 写真家・六田知弘の眼』の展覧会でも知られる写真家で、今春には慶派をはじめ宗教美術の真に迫った展覧会『仏宇宙』が相田みつを美術館で開催されたことが記憶に新しく、美術の分野を中心に数多くのキャリアを重ねられております。

今までの国立博物館の史料(図録等)はどちらかというと学芸員目線、つまりフラットで陰影を限りなく排除した写真が用いられ印刷や編集などにも残念な点を感じていたのですが、本書は東京国立博物館のオフィシャルな作品集でありながらもアートブックとしての矜持があり、六田氏の優れた美意識と鋭い目線で切り込まれた写真には古美術愛好家を自認する方にはおもわず唸ることうけあい。そっと手で触りたくなるような柔らかさにみちていながら、墨の濃淡や漆の断文など単眼鏡でみるような鮮烈さをも併せもっております。美術品が展示会場でみせる<あるべき貌>をレンズに透過しつつ、深遠な六田氏の世界観が表現された、購読必定の一冊です。

いつしか秋も深まり、道にはきれいな絨毯が敷かれるようになりました。今年の正倉院展も終盤、完全予約制がよいのかは議論の分かれるところですが、相当観やすかったようです。やはり例年が混みすぎなのですね。

本日は久々の出品。志野水滴を御覧下さい。ほぼ類例のない形ですが、紛れもなく志野。塁座で装飾するなど仕事も細かく、なんといってもこのサイズにシビれました。状態がよいので実用も可能でしょう。

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秋刀魚の匂いがただようのは高級住宅街のみ、とは寂しいかぎり。虫の音をききながら、窓の人は雑魚の有難味をかみしめるのであります。

本日は青織部杯をアップしました。直しが多いですが、口縁のみで古陶ファンには御海容いただける範疇でしょう。特に青織部の酒杯は希少ですから、完品を求めることができるのは盲亀の浮木。小さなサイズもうれしく、永く愛せる杯です。

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某氏コレクション展、始まりました。奈良の骨董事情は少し特殊で、他県よりも秘匿主義の方が多いと見受けられます。それには理由がありまして、まず仏教美術の愛好家が多いこと。仏教美術はある程度量産を念頭に製作される陶磁器類とは違い、圧倒的に数が少なく一旦手放してしまうともう一生手に入らないかもしれないという観念があるからです。往時のコレクターも奈良の数奇者から(仏教美術のみならず)入手したエピソードが案外多く、都から少し距離があることも手伝い情報が得にくいというのもあるでしょう。今回のコレクション、超一級品ではありませんが入手するには骨の折れる品が多いです。数は少ないですが、御高覧いただけますと幸いです。

好評のうちに終了いたしました。ありがとうございました。

奈良県は緊急事態宣言が解除されましたが、かわらず人が少なく奈良博も閉館したままですので当店も今月末まではお休みを頂戴いたします。お近くにお立ち寄りで店を見たいという方は別途ご連絡ください。善処いたします。

本日は青唐津茶碗須恵花生をアップしました。須恵花生は山陽から瀬戸内にかけてみられる瀟洒なスタイルで、備前焼の祖である古窯で焼かれたものでしょう。片身替わりで土錆が付着し、面白い景を得ております。青唐津茶碗は「これでもか」というくらい蒼い灰釉が魅力的。瑕気もすくなく所謂<掘り唐津>の手だと思います。見込にでべそのような火ぶくれがありますが、茶筅の振りも問題なく抹茶碗として御使用いただけます。

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