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nakagami

猿投長頸壺

猿投長頸壺

Sanagechōkēko Jar

ご売却済み

時代
平安時代
伝来
個人コレクション
サイズ
高 230mm/幅 150mm
付属品
時代桐箱

平安時代初期、9世紀にまでさかのぼる須恵器です。猿投山周辺から産出される白く上質な胎土を使用し、当時最先端の設備と技能にたけた陶工により製作された平安時代の貴族(または官司)のための食器の一種です(*1)。

 

本作品は窯の中で真横から受けた炎により自然釉(*2)が平行に流れ、偶然に得られた豊かな景色はリ・ウーファンの絵画のようでもあり、金属器を思わせるシャープなフォルムと相俟って高い芸術性を誇っております。まさしく「神の手」に導かれた、猿投長頸壷中の白眉といえるでしょう。

 

口縁に連続した浅い欠けがありますが、クラックや破損の修復はありません。

 

*1

発酵酒を容れる徳利、あるいは調味料の保存容器と考えられます。

*2

薪を原料とする半地下窯で焼成する際、窯の中で薪の灰が作品に積もり1300℃ほどの高い温度で焼かれることによりガラス化したものが自然釉です。人為的に創り出せない、巧まざる景色が見どころです。

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