古清水双蝶文向付 五客
Old Kiyomizu Ware (Set of 5)
ご売却済み
- 時代
- 江戸時代中期
- 伝来
- 個人コレクション
- サイズ
- 幅 148mm/奥行 110mm/高 45mm
- 付属品
- 時代杉箱
御菩薩(みぞろ)系統の窯で焼かれた、古清水の双蝶文向付です。薄手に挽いた器体を型に置いて楕円に切り取り、さらに双蝶の形に整形した手の込んだ作品です。文様の華麗さ、可愛らしさに目を奪われがちですが、蝶は亡き人の精霊を浄土に運んでくれるお使いであり、復活の象徴としても人々に愛されてまいりました。この浄土信仰に根ざした「想い」や「願い」を託した意匠こそ、爛熟した茶懐石文化をつくりあげた京焼の美の根幹といえるのではないでしょうか。
ごく微小な釉剥け、ノミホツがある個体がありますが、薄手で焼成温度の低い古清水焼にあって、全体的に良好な状態を保っています。この双蝶文は初見のもので、さらに五客揃いとなると希少性も高くなります。
もともと入っていた時代の杉箱で納品いたしますが、ご希望の方には桐箱の新調(製作費別途)も可能ですのでお申し付けください。