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nakagami

香王菩薩 図像

香王菩薩 図像

Kō-ō Bodhisattva Iconograph

時代
鎌倉時代後期〜室町時代初期
伝来
コレクター
サイズ
688×264mm(本紙)
付属品
桐箱(軸端は紫檀製)

図像とは仏教の、特に密教の分野で記録や伝承を目的とし描かれたものです。それらのほとんどは絵画には全くの素人である密教の僧侶達により描かれ巻物に仕立てられておりますが芸術作品を意識、または対象としていない点が絵師によって描かれる「仏画」とは一線を画しています。

本作は京都仁和寺の伝来とされる図像巻子のうち、香王菩薩(*1)を描いた部分です。梵号や形像の説明文などを記した後やわらかな墨線で香王菩薩が描かれており、仏の表情や線質、料紙の様子などから鎌倉時代後期から南北朝時代(室町時代初期)の図像と判断すべき品です(*2)。

図像という性格から高い芸術性を物語る作品ではありませんが、僧侶たちが信者や後世のために遺した信仰の物証として高い品位を感じさせます。補筆や補修などがなく、状態は良好です。

 

*1

仏教における菩薩の一つ。衆生に隈なく福を施す仏尊であり、香炉からでる薫りのごとく功徳が法界に行き渡るとされる。白色の身色で冠を戴き、施無毘印を結んだ右手から甘露を垂らし、左手に蓮華を持ち胸に当てる。頭上には傘蓋が、脇には三匹から五匹の鬼が描かれる。

*2

本作品には延慶三年(1310年)六月の奥書をもつ巻物の一部であったとの伝承(メモ)が残されております(本作品の時代考証を保証するものではありません)。

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  • 香王菩薩 図像
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  • 香王菩薩 軸端