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阿倍仲麻呂在唐詠歌図 岡田為恭筆

阿倍仲麻呂在唐詠歌図 岡田為恭筆

Abe no Nakamaro Composing a Waka Poem in China

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形式
軸装、紙本墨画
落款
蔵人所衆正六位下行式部少丞菅原朝臣為恭図之
時代
江戸時代 安政2年〜5年頃
サイズ
1050×300mm(本紙)
伝来
奈良依水園(関家)〜個人コレクション
附属品
桐二重箱、極札(小松茂美)、礼状(奈良県知事)、売立目録、展覧会図録二冊

本図は仲麻呂が「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも」という追慕の和歌を詠んだ中国での送別宴を描いたものです。阿倍仲麻呂は奈良時代に遣唐使とともに中国に渡った留学生。高い学識を認められて玄宗という唐の第九世皇帝に仕えましたが、帰国を果たせず中国で没しました。

 

岡田(冷泉)為恭は京都狩野家に連なる絵師の家に生を受けた、江戸後期〜幕末の絵師。特定の師に学ぶことなく独学でやまと絵における有職故実を身につけ、主に王朝古画を真にせまる筆鋒で表現、復古やまと絵の第一人者として現在も高く評価されております。本図は墨画とはいえ、為近の繊細な筆使いと大胆な構成を存分に味わえる佳品と存じます。為恭鑑定の底本となっている「為恭集」にも所載され、展覧会への出品履歴もございます。

 

展覧会出品履歴:

特別展「復古大和絵師 為恭 ―幕末王朝恋慕―」大和文華館(2005年)

「復古やまと絵 新たなる王朝美の世界 ―訥言・一蕙・為恭・清―」徳川美術館(2014年)

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